最近、TVで目にすることが多くなった腸内の花畑=フローラ。無数の腸内細菌を総称してフローラと言っていますが、人間の性格は腸内環境が規定している、そんな説もあるくらいに、体調やメンタルコンディションに影響を与えるものなのです。便秘しやすい、緊張した時や通勤時にすぐ下痢してしまう、といった過敏性腸症候群の方をはじめ、風邪をひきやすい、疲れやすい、など、免疫機能が最近低下しているのではないかと心配されている方、大腸がんの家系であり、将来が心配な方は、腸内フローラのチェックと改善をおすすめします。某大学の便秘外来で有名な先生の所でも使用されている腸内フローラ検査方法(採便)にて、腸内細菌のバランスをチェックします(所要約3週間)。その結果をもとに、積極的に摂った方がいい食品やサプリメントをご案内いたします。食べ物にアレルギーがありそうな場合は、遅延型フードアレルギー検査とあわせて検査されることをおすすめします。
ビフィズス菌、クロストリジウム菌、プレボテラ菌、バクテロイデス菌の存在割合を調べます。
【ビフィズス菌】
善玉菌。花粉症などのアレルギー緩和や、悪玉菌の増殖抑制に働くといわれています。
【クロストリジウム菌】
いまだ不明な部分もありますが、一般的には悪玉菌といわれています。
【プレボテラ菌】
食物繊維の分解に寄与するといわれており、炭水化物や繊維を多く摂る方に多く存在するといわれています。とくに大麦を多く摂る方のおいては多く存在し、血糖の上昇をゆるやかにするということも最近報告されています。
【バクテロイデス菌】
数々のメディアでも注目されている菌です。食事を餌にして短鎖脂肪酸を産生し、この短鎖脂肪酸が脂肪吸収抑制や、筋肉に作用し脂肪燃焼する役割があるといわれています。また、腸の動きを活発にし、便秘解消にも寄与すると考えられています。実際、肥満者にはバクテロイデス菌の存在割合が少ないという報告もされております。
食事習慣でも菌の存在割合は変化すると考えられております。たとえば効果的で正しいダイエットをおこなうときには、腸内細菌叢の改善をも意識してみるとよいかもしれません。